★(5面)22日、王毅が、オンライン形式で国連人権理事会第46回会議ハイレベル会議で挨拶した。
 王毅は次のように発言した。
  ―「中国は人権問題を口実に他国の内政に干渉することに反対する。新疆地区に『ジェノサイド』や『強制労働』『宗教弾圧』などが存在したことはない。こうしたセンセーショナルな主張は無知と偏見に由来し、完全に悪意ある政治的宣伝であり、事実と全く相反する」
  ―「香港国家安全維持法は。香港情勢が混乱から治まるという重大な転換から始まり、香港住民が基本法に基づき享受する合法的な権利と自由を守った」
 ⇒国連人権理事会の場で、新疆問題と香港問題について、原則的な立場を示した。
  連日、王毅がさまざまな場で、新疆問題や香港問題に関する西側各国の批判に対し、中国の立場を示し、反論している。これだけ対応して、自らの立場を主張しているわけなので、中国側にダメージがないわけではない。しかし、致命的なダメージを受けているわけではない。それは、西側にとって、新疆問題や香港問題の解決が、目的なのか、それとも中国の台頭、覇権を抑える、けん制するための手段にすぎないのか。後者だという安心感というか、余裕が中国にあるようにも思える。