★(9面)李拯「団結奮闘の社会の共通認識を打ち固める」と題する文章が掲載された。李拯は人民日報評論部の主任。
 主な内容は以下の通り。
  ―「人心は最大の政治であり、共通認識は奮進の動力である。経済社会発展の過程で、できる限り最大の努力で共通認識を求め、さらに大きな範囲で共通認識を凝集してこそ、社会の各方面を一致協力して難関を切り抜け、手を携えて前進するよう導き、『一緒にいたい』という共通認識で、『一緒にやりたい』という動力を奮い起こし、『無数の不一致』の力量を事業発展を後押しする合力に凝集することができる」
  ―「当面、感染予防・抑制措置を実行、最適化するか、経済運行の全体的な回復を後押しするかに関わらず、もっと広範な社会の共通認識を凝集し、広範な共通認識で堅塁を攻略し難関を克服する気迫にみなぎった力量を凝集させる必要がある」
  ―「経済社会の発展に従い、さまざまな社会集団の利益の申し立ては同じではない、意見や見方は異なる。しかし、意見が異なり、申し立てが異なれば異なるほど、多元的な中で主導が必要であり、多様な中で共通認識を求めなければならない」
  ―「よく相談し、多くの人の事情は多くの人の相談によるものであり、全社会の期待と要求の最大公約数を探し出し、各方面の高度な一体感という社会共通と価値規範を凝集してこそ、全社会の凝集力と向心力をたえず増強することができ、みんなが心を合わせ,一致団結すればどんな困難でも克服でき、共同で挑戦を迎え、手を携えて肩を並べてともに未来に向かうことができる」
  ―「感染予防・抑制工作の重心が『感染予防』から『健康維持、重症防止』に転換したが、国内経済回復の基礎は依然強固でない、感染予防・抑制と経済社会発展を高い効率で統一的に計画し、経済運行の全体的な回復を促進するには、依然として大量な工作が必要である。このようなときであればあるほど、社会の共通認識をさらに凝集し、思想上心をひとつにし、行動上の共同奮闘をかきたてなければならない」
  ―「共通認識は社会のビルの思想的支柱のようであり、広範な共通認識があれば、社会はひとつの有機的な共同体となる。うまく共通認識を凝集し、人心をがうまく集まってこそ、指を握って拳になり、力を合わせて遠く広く見ることができる」
 ⇒「人心」「「共通認識」(共識)という言葉が気になって、読み込んでしまった。
  「経済社会の発展に従い、さまざまな社会集団の利益の申し立ては同じではない、意見や見方は異なる」という認識は習近平も明言しているので目新しくないのだが、「感染予防・抑制工作の重心が『感染予防』から『健康維持、重症防止』に転換した」ことと絡めて論じているので、「意見や見方の相違」は、昨年11月末の抗議デモと無関係な文章ではないように思う。
  「意見や見方は異なる」ので「共通認識」が必要だという。それぞれへのきめ細かい対応ではない。それでは「共通認識」とは何か。これを知りたくてじっくり読んだつもりだが、結局言及はない。「共通認識」が必要だというだけ。
  ただ、当局が抗議デモに相当ショックを受け、人心を取り戻すこと、求心力を模索しているように思われる。当局は想定外のやっかいな課題を背負っている。

★(2面)16日、王毅が、フランス大統領外交問題顧問と電話会談をおこなった。
 ⇒「中央外事工作委員会弁公室主任」名義での最初の記事だと思われる。
  フランス大統領外交問題顧問は、中央外事工作委員会弁公室主任のカウンターパートなので、ご挨拶の電話会談。

★(1面)習近平が、党外人士座談を開催した。
 ⇒依然として陳希が中央組織部長として出席。まだ交代していない。中央弁公庁主任と共に後任が気になる。